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ボトルネックという言葉。

おはようございます。。今回のブログでは、「ボトルネック」についてお話します。写真みるとワインのボトルの話かと思われますが、全然違って生産性向上の話です。この考え方が仕事をすすめていく中で結構大事なのです。僕も勉強したとき「ハッ!!」となりました。会社の社員みんなが同じ目線に立てれば、もっと仕事は効率化すると思うのです。

 

製造業なら当たり前の言葉、ボトルネック

いまとなっては、本当当たり前に使う言葉すぎて、新鮮味がないと思います。僕がこの言葉を知ったのは、エリヤフ・ゴールドラット博士が書いた「The Goal」という本でした。2001年に出版されたもので、今からもう20年前になります。(僕が読んだのはもう少しあとですが。)

 

この本はすごく分厚くビジネス小説です。目からウロコ!という気持ちになったのを覚えています。いま読んでも絶対に面白いと思うので、興味があったら買って下さい。

ボトルネックとは、簡単にいうと「全体の生産性を決定するのは、流量の一番細いところ」という意味です。サウナの中にある砂時計みたいなものです。当たり前の話ですよね?だけど会社になると、ボトルネックを無視した生産性向上が横行してしまう。という話です。

 

クリスマスケーキを作る工程をイメージしてみてください。

僕は大学生のときに、クリスマス期間限定でケーキづくりのアルバイトしたことがありますので、ケーキを例にして説明したいと思います。(あのときは延々とイチゴのせ係でマジで腰が破裂するかと思いました。大好きなイチゴが嫌いになるほど、苺マシーンになった思い出があります)

  1. まず土台のスポンジが流れる(20個/時)
  2. 次にクリームを塗る(15個/時)
  3. さいごにイチゴを乗せる。(100個/時)
  4. 箱に詰める。(200個/時)
  5. トラックに乗せる。(1000個/時)

と、大まかにいうと工程はこうなります。この流れでラインが流れてくとします。さて、この流れで一時間あたり、何個のケーキが作れるでしょうか?

 

答えは、15個です。

 

イチゴ係のリーダーは、「いかにたくさんイチゴを乗せるか」に精一杯の努力を注ぎます。彼の献身的な仕事ぶりでイチゴの生産量が1.5倍に増えて、時間あたり150個になりました。イチゴリーダーは生産性向上に貢献したでしょうか。

 

答えは、ゼロです。

 

これがボトルネックという存在です。

 

ですので、この場合の生産性向上というのは、「時間あたりのクリームを塗る個数を増やす」しか存在しません。他の部分を練磨しても無駄な努力になってしまいます。イチゴチームに生産性向上の命令を下した統括リーダーは、注意されないとなりません。

 

なぜボトルネックを無視してしまうのか。

なぜこんな不幸が起こるのでしょうか。それは僕はこういう理由があると思います。

 

「人間は手を動かしていると安心するから。」

 

とにかく人って手を動かしているときって、安心できるんですよね。もしくは、不安なときほど、なんかしたくなる。だから、ボトルネックの存在を見極めるまえに、自分が担当していること、自分の目の前にあることに取り掛かってしまうもんです。

 

で、そうすると自分の行動に価値を見出したいから、それなりの結果を出すまで努力しちゃうんです。

 

立ち止まる勇気を持とう

だから会社の中に「いや、みんな一回ストップして考えよう。」という人がいないと、努力が無駄になっちゃう。

 

生産性向上の話だけでなく、「今までの仕事のやり方って、そもそもどうだったんだろう?」とか。「一番問題になってるところって、一体なんだったんだ」という部分としっかりと向き合うのが大切。

 

まぁそう心がけていたとしても、現実はなかなか上手くいかないもんです。

 

だけども「ここがボトルネックになってるはずだ、だからここを改善できれば、全体がよくなる」。という具合に仮説を立てて、検証して、エラーがでて。ああ、どうも違ったなぁ。というふうにグルグルグルグルまわしていく。

 

 

会社ってのは、多分こうやって良くなっていくんだろうと思うのです。

 

社内で「ボトルネック」って言葉が、ガンガン使われるようになるようがんばります。


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